東京駅の地下に核シェルターがあるという噂は、古くから語られている有名な都市伝説の一つです。
結論から申し上げますと、現時点で東京駅の地下に「公式な核シェルター」として公表・整備された施設は存在しません。しかし、火のない所に煙は立たぬと言われるように、この噂が絶えないのにはいくつかの理由があります。
1. なぜ「核シェルター説」があるのか
巨大な地下迷宮: 東京駅周辺の大手町・丸の内エリアは、広大な地下通路や地下街で繋がっており、その複雑さから「一般人が知らない秘密の空間があるのではないか」という想像をかき立てます。
重要施設の集中: 皇居、国会議事堂、中央官庁が徒歩圏内にあるため、「有事の際に要人が避難するルートやシェルターが地下にあるはずだ」という説が根強く支持されています。
地下鉄の深さ: 東京メトロ千代田線の「国会議事堂前駅」などは非常に深い場所にあり、かつて冷戦時代に他国の地下鉄がシェルターを兼ねて作られた例(ロシアや韓国など)と重ね合わせる人が多いためです。
2. 事実はどうなのか
「地下駅」としての機能: 確かに、地下鉄の駅はコンクリートの厚みがあるため、ミサイル攻撃などの際の**「緊急一時避難施設」**として東京都によって指定されています。東京駅周辺の地下施設も、その一部として数えられています。
備蓄倉庫の存在: 地下駅の構内には、災害時に備えた乾パンや毛布、飲料水などを保管する「備蓄倉庫」が点在しています。これが重厚な扉で閉じられている様子を見て、「シェルターの入り口だ」と誤解されるケースもあります。
3. 最近の動き:麻布十番でのシェルター計画
2024年から2026年にかけての動きとして、東京都は都営大江戸線の麻布十番駅に、より本格的な「ミサイル避難用シェルター」を整備する方針を固め、具体的に動き出しています。
これは都市伝説ではなく公式な計画で、長期滞在を想定した換気設備や電源、備蓄を整えるものです。
まとめ
東京駅に秘密の核シェルターがあるという話は、今のところ**「都市伝説」の域を出ない**ものです。ただし、都内の地下空間全体を、いざという時の避難先(シェルター機能の強化)として活用しようとする政府や都の動きは、近年非常に具体化してきています。
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